輸入車
時折、輸入車の注文が来る。
今回はアウディのSUV Q3という車種だ
コンパクトサイズのSUVで、流行りのLEDを多用した外観で
しっくりと都会になじむデザインだ、どこに行ってもそつない存在感だ。
店頭では積極的に輸入車は展示販売していない
理由は勝手が違い、手間がかかるからだ。
個人的には、デザインや、全体が持つ雰囲気などはとても好きなのだが、故障が多く、リセールが効かない事から、仕入れを敬遠している。
なので、お客様から注文がある場合のみ対応している
もちろん、そのデメリット、メリットを説明した上である。
整備を入れ、車輌をバラすと輸入車独特の作りに驚く
車作りの考え方が根本的に日本とは違うのだ。
ここがやっかいだ、人間という生き物は今までの固定観念がつきまとう
ここにビスがあるはずだ、こうすれば治るはずだ
これが輸入車には通用しない、簡単に言うと(いつもと違う)のだ
輸入車目線で考えなければならない
もっと言うとその諸外国での使用環境や人間性を予想して考えなければならない
整備士は考え方を変えて作業しないと、グルグルと時間ばかりかかる
オーナーはここをちゃんと理解して上で輸入車に乗らないと痛い目に合う
いつもと同じ日本車の感覚で乗ってはいけない、見栄だけで単純に選んではいけない
憧れるのもわかるが、分相応と言うのもある
その物の本質、使い方、価値を理解してから購入して頂きたい。
輸入車は輸入車で、そのメリット、デメリットを良く理解して、それなりの人が乗れば、とても良い車である。
目を奪われるようなデザインや放つオーラは、最近の国産にはあまり見かけない
(一目ぼれもしたんですよ)と話す、お客様の気持ちも良くわかる
輸入車はまるで扱いずらい海外のスターのようなものだろう。
扱える方に乗って頂きたい。
さもなくば、すぐに手放す事になり借金と後悔だけが残るだろう。
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