稲川 力也と申します。2ndシーズン
お盆も過ぎ、皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日も札幌の気温が32度と
まだまだ暑い時期が続きそうなので、
納涼男 稲川力也【2ndシーズン】
の幕開けでございます。
あれは、大学3年生の暑い夏の夜の事だったと思います。
友人が初めて車を買い、ドライブでも行っちゃうという感じでお出かけをしました。
男性4人、女性1人という状況で、男性1人の実家が札幌市南区にありましたので、そちらのほうに出かけました。
実は十数年前、南区で生活をしていたとある家族が一家心中をして、まだその家だけが存在するということで、肝試しに向かうことになりました…
その時点で
「こわいなぁ、こわいなぁ…」
と思っておりましたが、とりあえず現地に到着しました。
家の見た目は本当に廃屋みたいになっており、玄関のドアは閉まっておりましたが、
窓ガラスがほとんど割れており、そこから家の内部に侵入することができました。
おそるおそる入っていきましたら、中は本当に汚く、歩くこともしんどい状況でした。
とりあえずお風呂場付近に差し掛かったところ、連れの女性がいきなり、
「早くこの家を出ないとマズイ!!!」
と言い出し、すぐに家から出ました。
実を言うと、この女性は稲川氏を超すハイスペック霊感の持ち主で、
この女性がいるところにいつも何かしらの怪現象が起きることは知っておりました。
「まずいなぁ、まずいなぁ…」
と思いつつ、すぐに車に乗り込み、その場を離れました。
その女性は車に乗ってからもテンションが低くだんまりでしたが、
突然
「もしかしたら、おっかけてくるかも…」
と言い出しました。
「何が???」
とほかのメンバーが聞き出したところ、
「お風呂場の近くに男の人がいた…」
と言い出し、
びっくりしたペーパードライバー君がすごい加速で石山通をかっ飛ばしました。
途中赤信号機で停車した時に、突然女性が
「電柱を見ないで!!!」
と叫びました。
人間という生き物は「見ないで!」と言われたら、「見てしまう」生き物です。
私は
「やばいなぁ、やばいなぁ」
と思いながら、恐る恐る信号機の電柱を見上げましたら、
ペーパードライバー君が突然
「うぎゃお○%×$☆♭#▲!※」
と聞いたこともないような声を上げ車を走りだしました!
そこにいたものは、電柱に紐でぶら下がってこちらをガン見している男性の霊がいました…
その後、私や他の男性陣は確認することはできなかったのですが、
女性曰く、結構追いかけてきていたみたいです。
冷やかしで、肝試しはしちゃいけないと心に誓った今日この頃です。
終わり。
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