稲川 力也と申します。

 7月ということで、季節は夏、気温も少しずつ暖かくなりましたので、ここで少し納涼気分に浸っていただきたいと思い、

「札幌西店 佐藤の実体験した怖い話」

を紹介させていただきたいと思います。

学生時代に友人7人と洞爺湖にキャンプに行くことになりまして、まぁやることといったらバーベキューだったり、湖で遊ぶ位しかなかったので、暇を持て余していたら、札幌から洞爺湖に向かう途中に廃旅館がありまして、そちらにまぁ肝試し気分でいきました所、旅館の客室であったであろう場所に布団が散乱しておりまして、それだけでも

「変だなー、変だなー」

と思い、布団をめくってみたところ、沢山のマネキンが転がっておりました。

まぁその時点では

「怖いなー、怖いなー

位ではありましたが、実際その沢山のマネキンが怖い位で、他には特に収穫はございませんでした。

その後テントに戻り、バーベキューを再開しました。学生時代のノリみたいな感じで、肉を半生で食べたり、一気飲みをしたりなど、たわいもない時間をすごしていたところ、友人の一人が案の定お腹が痛いと言い出し、トイレに行きました。

友人がトイレに行っている間、まぁ他の友人たちとモノマネ合戦やら、バーベキューを楽しんでおりましたが、一向にトイレに行った友人が戻ってきません。

時計を見たら時刻は真夜中の二時を過ぎており、おそらく小一時間戻ってきてないことに気づき、

「おかしいなー、おかしいなー」

と思い、僕ともう一人の友人とでトイレに様子を見に行きました。

トイレはものすごく古い感じの作りではありますが、大をするところが4つありまして、その奥の扉がしまっておりましたので、そこにいると思い声をかけてみました。

しかし反応がなく、しかたがなく上から覗こうとも思ったのですが、扉と天井の隙間があまりなく、大人が入れるスペースがない感じでした。

耳を澄ましてみると、カタカタという音と、ものすごい小さいうめき声が聞こえましたので、「大丈夫かー?」ともう一度声をかけてもやはり向こうからは反応がないので、これはまずいと考え、刑事ドラマばりに扉をこじあけようとしました。

ガンガン扉を蹴りましたところ、やっとの思いで扉は開き、便座に座りながらブルブル震えている友人がいました。

再度、「大丈夫かー?」と声をかけましたら、ブルブル震えながら、トイレの天井に向かって指をさしたので、天井を見上げたところ、天井に穴が空いており、そこから無数のマネキンがこちらを睨みつけておりました。

「ウギャー!!」
「モンギャ―!!」

と出したことのない声をだして、便座にいる友人を引っ張り出して、トイレから脱出しました。

その後、他の友人たちの所にダッシュで戻り、全員でトイレに行き、そのトイレの天井を確認したところ、マネキンの姿はありませんでした………

その後トイレにいた友人にその時の状況を確認したところ、天井に気配を感じ、見たら無数のマネキンがいて、金縛りにあったみたいに動けなくなったそうです。

肝試しなどはほどほどにしないとバチがあたりますので、皆様も気を付けて下さい。他にも怖い経験をしておりますので、また後日書かせていただきます。