日産・チェリー<その3>

こんにちは、東苗穂整備工場です。

ついに日産チェリーが車検の日を迎えました!

検査場が空いてる日を狙いお盆期間中の某日に行ってきました!

当日の札幌の予想最高気温は31℃

工場から出発の時点ですでに気温は30℃

今回車検を受ける日産チェリーにはエアコンがありません!!!

もちろんチェリーは工場長が運転します。

私はエアコンのついてる車で涼しく後ろから後を追います。

車検場に行く前にヘッドライトの光軸調整をする為に自動車整備振興会に向かいます。

光軸調整を終え札幌運輸支局へ

思った通りいつもより空いていました!

車検の一般的な流れとしては検査コースに入る前に

■同一性の確認

・検査官に車両に打刻されている車台番号とエンジンに打刻されている原動機型式が車検証に記載されている内容と同一かどうかの確認をしてもらいます。

■外回り検査

・灯火類の点灯点検(前方)

スモールランプ・ヘッドライトロービーム&ハイビーム切り替え・ウィンカー左右・ハザードランプ・フォグランプ点灯(装備していれば)

・ホーンの作動確認・ワイパーの作動確認

・ホイールナットのゆるみが無いか確認

・タイヤがフェンダーからはみ出していないか確認

・車高が基準を満たしているのか確認

などなど検査官がチェックしてくれます。

・灯火類の点灯点検(後方)

スモールランプ・ブレーキランプ・バックランプ・ウィンカー左右・ナンバー灯

・メーター内の灯火点灯点検

ウィンカー左右・ハザードランプ・ハイビーム・サイドブレーキ

※確認の順番が違う場合あり。

検査レーン内は写真撮影が禁止になりますのでここでしばしのお別れです。

それでは工場長行ってらっしゃいませ!

検査レーン内では

■排気ガス検査

排気ガスに含まれるCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)の濃度を測定します。

基準値は車の年式により違います。

■サイドスリップ検査

前輪タイヤの横滑り量を測定します。

直進時にどれだけ横にずれるかの値です。

基準値は1m走行した時の横滑り量が±5mmです。

■スピードメーター検査

テスタに乗せ40キロになるまでアクセルを踏みます。スピードメーターが40キロを指したらパッシングで合図

■ヘッドライト検査

ヘッドライトテスタで光量・光軸を測定します。

普通に乗っていれば光軸なんてずれないでしょ?と思うかもしれませんが光軸調整をしないでユーザー車検に来た一般の方が検査不合格になっているのをよく見かけます。

■フットブレーキ検査

テスタ上で指示に従いフットブレーキを踏みこみます。

■パーキング(サイド)ブレーキ検査

テスタ上で指示に従いパーキングブレーキを作動させます。

■下回り検査

オイル等の油脂類の漏れが無いか・足廻りにガタが無いか・マフラーなどに穴は無いか等々をチェックしてもらいます。

さあ検査コースから出てきました!

無事に検査は合格だったのでしょうか?

工場長の顔が曇っています…

排気ガス検査のHC(炭化水素)濃度が基準値をオーバーしていました…

この年式の車の基準値は1,200ppm以下です。

現地でキャブレター調整をしてもう一回検査コースに突入しますが基準値クリアせず…

工場で事前に測定した際は基準値をクリアしていたのですがチェリーさんご機嫌ななめのようです…

工場に戻り排気ガスをテスタで測定しながらキャブレターを調整。

後日再検査をクリアし無事にお客様に納車となりました!
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